[MUSICA MUNDANA]を購読して頂いてありがとうございます。
 
 これまで二年間、[MUSICA MUNDANA]を一部の人たちに配布してきたのですが、今回、一般の人たちにも読んでもらおうと思いまして、内容も改めて、発行することにしました。
 
 基本的には、古代から中世、ルネサンスまでの音楽史と初等数学史についてのマガジンです。
 
 音楽と数学という取り合わせを奇異に思われる方もいるかも知れませんが、西洋の歴史を考えてみますと、この二つは切っても切れない関係にあります。
 
 古代には、音程あるいは音階は、弦の長さの比で決められました。笛の場合は、管の長さの比でしょうか。いずれにしろ、数学とは縁が深いのです。ピタゴラスとか、中国の伶倫とかは、そうやって音階を得ています。
 
 現代では、音は空気の振動であるという風に考えられていると思います。音の高さは、振動数で決まります。こちらでは絶対的な音の高さを表すこともできますね。
 
 と言うわけで、この二つは極めて密接な関係があるのです。
 
 また、音楽は宇宙と直接つながる世界であるとも考えられていました。こうしたことについては、このマガジンの随想のところで述べてみたいと思います。
 
 それでは、今後ともよろしくお願いします。