2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年になって、早くも1ヶ月が過ぎ去ろうとしています。本当に、時間の経つのは早いですね。あと一週間足らずで寒明け、立春です。 とはいうものの、この冬は、本当に寒波の到来がないですね。それはそれでいいのですが、何となく気になるお天気ではありま…

◆零の歴史(その5)◆

◆零の歴史(その5)◆ 紀元 500年頃、アーリヤバタにはまだ零はありませんが、位取り記数法である数体系を工夫しました。彼は、位に"kha"という言葉を使い、それは後に零の名として用いられることになるでしょう。初期のインドの写本では、位取り記数法で空…

◆モハメド・イブン・ムサ・アル・フワーリズミー◆

◆モハメド・イブン・ムサ・アル・フワーリズミー◆ アル・マアムーンの宮廷で最も偉大な数学者は、モハンメド・イブン・ムサ・アル・フワーリズミー(Mohammed ibn Musa al-Khowarizmi)、今日のヒヴァ(Khiva)の都市のある国ホラズム(フワーリズム)(Khwarezm)生…

◆モテトゥスの発展◆

◆モテトゥスの発展◆ モテトゥスのコレクションは、どれも、私たちが大雑把にでも年代順に並べるのに都合のよいようには配列されていませんが、その発展の跡をたどることは可能です。同じリズムで同じテキストが歌われるモテトゥスとトリプルム(第3の声部)を…

ルネサンス初期の教会音楽(その4)

デュファイのミサ曲 イテ・ミサ・エストを除くミサの通常文全体をそろえたミサ曲で、確実にデュファイの作と判っているものは6曲だけです。 最も初期の作品は「ミサ・シネ・ノミネ(無名のミサ曲)」として知られています。最近は、この曲と 1423年7月18日…

ルネサンス初期の教会音楽(その3)

新しい様式によるモテトゥス デュファイは、初期の頃からイソリズムの技法によらないモテトゥスも手がけてきました。ほとんどは3拍子の作品で、カンティレーナ様式の円熟した書法によっています。動きの多い旋律を持つ最上声部を2つの低音部(テノールとコ…

ルネサンス初期の教会音楽(その2)

ギョーム・デュファイ 一生の一時期を除き、終生礼拝に関わる仕事に従事した生粋の教会人でした。 1409年、9歳(推定)でカンブレ大聖堂の聖歌隊のメンバーに加えられます。 1420年、リミニの領主マラテスタ家に音楽家として仕えます。 1428年10月、正式…

ルネサンス初期の教会音楽(その1)

ルネサンス音楽の誕生 15世紀前半、画期的な音楽様式の変化が起こります。当時の人々にもはっきりと分かるような変化でした。 1470年代に、ナポリの宮廷で活躍していた音楽理論家ヨハネス・ティンクトリスは、そうした変化が40年ほど前に起こったことを…