2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

中世からルネサンスへ(その7)

教会とオルガン オルガンと教会との関係がいつどのようにして始まったかは、未だに大きな謎です。 8世紀までは、オルガンは楽器というより音を出す珍しい道具として扱われていた可能性が大きい。 757年、フランク王ピピンに贈られたオルガンと、812年コンス…

中世からルネサンスへ(その6)

オールド・ホール手写本 14世紀から15世紀初め頃のイングランド教会音楽の重要資料。永らくオールド・ホールの聖エドムンド大学の蔵書に含まれていたので、その名があります。1973年以降は、大英図書館にあります。 恐らく、15世紀初めの20年間に集…

中世からルネサンスへ(その5)

中世イングランドの教会音楽 中世イングランドの教会音楽に関しては、ウースター大聖堂の書庫に保管されているポリフォニーの曲集が重要な資料です。13世紀初め頃から14世紀前半にかけての作品が100曲以上含まれています。作曲者は不詳で、大部分が3…

10月もあと1日になりました。皆さんいかがお過ごしですか。 朝晩は随分と寒くなったように思いますが、日中は20度を超える日々がまだ続いています。平年よりは少し暖かいというか暑い感じでしょうか。 ところで、つい最近 Mixiの招待状を頂きまして、や…

◆零の歴史(その2)◆

◆零の歴史(その2)◆ http://www-history.mcs.st-andrews.ac.uk/history/HistTopics/Zero.html 人は、位取り記数法がかつて存在するようになったとき、空(数のない)の場所を示す記号として0はなくてはならない必要な考えであったと思うかもしれません。し…

◆メソポタミアのキリスト教学者 - セボフト◆

◆メソポタミアのキリスト教学者 - セボフト◆ イスラムの勢力の勃興の時代、やがてはアラビア人によって支配される地域には、キリスト教の学問の中心がありました。こうしたものは、近東全体に散在していた修道院に見いだせるでしょう。こうした隠遁所で教え…

◆オルガヌム大曲集◆

◆オルガヌム大曲集◆ ところで、私たちは、「オルガヌム大曲集(the Magnus liber organi)」そのものを4部持っています。残念なことですが、オリジナルと言えるものは、一つもありませんが。 Wolfenbuettel,Herzogl.Bibl.677, 一般に W1として知られる。 Flor…