2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

バックナンバー完了

毎日一号づつ入れてきた[MUSICA MUNDANA]のバックナンバーもこれですべて入力し完了です。 これからは、最新号をアップしていくことになりますが、毎月一回程度の更新になります。 関心のある方はあまり多くはないかも知れませんが、これからもよろしくお願…

2004年も、はや一月過ぎました。 今年もあっという間に過ぎ去るのかもしれません。この年になると、時間の過ぎるのは本当に速いものです。それ相応のことをしたかというと疑問なことが多いですが。 ところで、またコンピュータ・ウィルスが広まっていま…

◆Weblog◆

◆Weblog◆ 実は、昨年末から Weblog(Blog)なるものに凝っていました。最初は、Blogツールをプロバイダの無料サーバにインストールしてみようと思ったのですが、新たにWebサーバをレンタルしないとできないかなということで、結局、Free Weblog Hosting サービ…

◆エウクレイデス(ユークリッド)◆

◆エウクレイデス(ユークリッド)◆ さて、アレクサンドリアと結びつけられる偉大な人々の中で、先ず第一にエウクレイデス(ユークリッド)が挙げられます。彼は、世界がこれまで知っている中で、最も成功を収めた教科書の著者で、その幾何学の書は、1482年以…

◆ローマ--帝政下の音楽(その2)◆

◆ローマ--帝政下の音楽(その2)◆ ローマの厳しいモラリストの目に映ったもう一つの退廃の兆候は、アレクサンドリアからもたらされた巨大な演奏会の祭儀でした。セネカは、演奏会には劇場の見せ物以上に多くの歌い手がいて、通路が歌い手たちで溢れかえって…

2003年も、今日を含めてあと残り二日となりました。 一年を振り返ってみてどうでしたか。私は、最近は、今年の出来事を結構忘れていることが多いのですよ。言われると「あっ、そうそう。」と思い出すのですけれど。 Blasterや Sobigのウィルス騒ぎは、結構皆…

◆とある数学問題◆

◆とある数学問題◆ 最近、面白いメールを頂きましたので、紹介します。 「矢野健太郎さんの「数学物語」という角川ソフィア文庫(平成7年第51刷)に出ている話です。 p.18. 「たとえば、六と八を掛けよ、という問題が出されたとしましょう。みなさんなら九九を…

◆アレクサンドリア学派◆

◆アレクサンドリア学派◆ さて、古代最大の数学の中心地は、クロトナでもアテネでもなく、アレクサンドリアでした。そこは、ナイルデルタの古代都市ラコティス(Rhacotis)のあったところで、アレクサンドロス大王が自らの名を冠するに相応しい価値ある都市を建…

◆ローマ--帝政下の音楽◆

◆ローマ--帝政下の音楽◆ この時代の記譜された音楽の中で、最も重要なものは「セイキロスの碑文」(恐らく紀元1世紀、古代リディアのトラレス(Tralles)のアイディン(Aidin)出土)「コントラポリノポリス(Contrapollinopolis)・パピルス」(2世紀半ば、テバ…

九州では、大雨の降った地域もあったようですね。こちらも、雨でした。今は、止んでいるようですが。 フリーのソフトを見つけたので、ふと思い立って、Bachの Four-part Choralesで midiファイルを作ってみました。思ったより簡単にできてしまいましたので、…

◆アクィンクム博物館◆

◆アクィンクム博物館◆ 音楽史で、最古のオルガンの遺物のあるアクィンクム博物館のあるアクィンクム(Aquincum)について補足しておきます。 「この都市は、紀元1世紀、当時パンノニアと呼ばれていた地域、今日ではトランスダニュビア(ダニューブ(ドナウ)…

◆東洋(BC1000-BC300)(その2)◆

◆東洋(BC1000-BC300)(その2)◆ 西アジアでは、この時代の少し前に、アラム人がパレスチナのヘブライ人の領土の北を支配し繁栄していました。彼らは商業に関心があったことが知られていています。BC1000年までには、彼らはアルファベットの文字体系を発達さ…

◆オルガンの起源(その2)◆

◆オルガンの起源(その2)◆ 水圧アウロスについては、紀元1世紀頃のウィトルウィウスも「建築について(De Architectura)」の中で、ポンプがあり、それぞれ離れたパイプの列に風を送ったり止めたりする、4つ、6つ、あるいは、8つの送風管のついたより複…

衆議院議員選挙がはじまりましたね。我が家から田圃を隔てて数百メートルのところに某候補者の選挙事務所があり、一昨日、付近の道路は大変な混雑でした。 話は変わりますが、「MySouda--惣田正明のホームページ」をはじめ、主なホームページのアドレスが変…

◆クテシビオス◆

◆クテシビオス◆ 音楽史で出てきたクテシビオスについて一般的に言われていることを少し書いておきましょう。(上で書きましたようにクテシビオスが「水圧アウロス」の発明者だという確かな根拠はないようですが。) 彼のことは、ほとんど分かっていません。…

◆東洋(BC1000-BC300)◆

◆東洋(BC1000-BC300)◆ エジプトは、BC1000年以前に価値ある数学の体系を発展させていましたが、その後停滞します。バビロニアも同様の道をたどりました。その後、ギリシアが独自に輝かしい発展を遂げますが、それは、なぜだったのでしょう。数学的思考という…

◆オルガンの起源◆

◆オルガンの起源◆ 前回、風圧を一定にする空気袋を利用することで、バッグパイプが生み出され、その基本的原理は、アレクサンドリアの科学によってオルガンを生み出したというお話をしました。オルガンの語源は、オルガノン、「楽器(道具)」という意味のギ…

震度6の地震がまたありましたね。北海道十勝沖。テレビの映像を見てもかなりな被害が出ているように思えますが、大変ですね。被災者の方々にはお見舞い申し上げます。 いつのまにか秋ですね。近くの川の土手には曼珠沙華が満開です。 考えても疲るるばかり…

◆アリスタイオス◆

◆アリスタイオス◆ 数学史で取り上げたアリスタイオスについて、少し補足しておきます。 年長のアリスタイオス(Aristaeus the Elder)として一般には知られており、恐らくユークリッド(ウエクレイデス)より少し前か同時代人のように思えます。実際には、パッ…

◆ギリシア--アリスタイオス◆

◆ギリシア--アリスタイオス◆ 4世紀の数学者パップスによってギリシアの三大幾何学者としてアリスタイオス、ユークリッド、アポロニオスの名が挙げられています。アリスタイオスというのは聞き慣れない名前ですが、パップスは、分析的な幾何学の分野で優れて…

◆ローマの音楽(その3)◆

◆ローマの音楽(その3)◆ クラウディウス帝の奴隷であったフラッススは、テレンティウスの「アンドロスの女(Andria)」と「フォルミオ(Phormio)」のために「曲を書いて」います。「アンドロスの女」の音楽を長さの等しいパイプのティビア(tibiae pares)のた…

随想にも書きましたが、今年の夏は、本当にいろいろなことがある夏でしたね。あまりいい話はなかったかもしれませんが、これからに期待しましょう。 家の周りの田圃では、稲刈りが始まっています。台風などの影響で多少収量が減っているそうです。今年は、都…

◆夏の終わりに◆

◆夏の終わりに◆ 8月ももう終わりですね。8月も終わりになってやっと夏らしい暑さがやって来た感じですが、全体的にみれば、今年の夏は冷夏であったということになりましょうか。 お米は、93年以来の不作になりそうですが、93年とは違って備蓄米がたっぷり…

◆ギリシア--アリストテレス◆

◆ギリシア--アリストテレス◆ アリストテレスは、アテネでプラトンの下で学びます。彼の勤勉さと頭脳の明晰さは、プラトンに「学派の知性」と呼ばせるに至ります。彼は、アレクサンドロス大王の家庭教師の一人となりますが、後にアテネに帰り、哲学のペリパト…

◆ローマの音楽(その2)◆

◆ローマの音楽(その2)◆ 伝承によりますと、サリイ(salii)という天からヌマ・ポンピリウス(Numa Pompilius)に与えられた盾を守って祭りを行ったとされるマルス(Mars)とクィリヌス(Quirinus)の祭司たちは、3月1日にローマの通りで歌ったり踊ったりして歩…

随想のところでも書きましたが、宮城県北部の地震の被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。 こちらは、梅雨は明けたといっても真夏が来たという感覚からはまだ遠い感じがします。このまま、暑くならなければどうしようと思い始めた今日この頃であり…

◆無秩序で荒々しく凶暴なもの◆

◆無秩序で荒々しく凶暴なもの◆ 宮城県北部の地震は、前震、本震、余震と三度にわたって震度6を記録した初めての地震ということで、関心が集まっているようですね。地震の深さが浅い直下型地震で、エネルギー(マグニチュード)の割に大きな揺れを記録したと…

◆ギリシア--プラトンの弟子たち◆

◆ギリシア--プラトンの弟子たち◆ さて、今回はプラトンの弟子たちについて書いてみます。 先ず、プラトンの甥にあたるスペウシッポスがいました。彼は、プラトンのシラクサへの三度目の旅に随伴し、アカデメイアの学頭としてプラトンの後を継ぎます。彼は、…

◆ローマの音楽◆

◆ローマの音楽◆ ローマは、三つの主要な要素--エトルリア、ギリシアと東方(オリエント)--から成り立っていると、ずっと言われて来ました。ローマに影響を及ぼした年代を考える上ではこの三つの区別は重要かも知れませんが、実際のところ、その三つの要素は…

6月も今日で終わり。明日から7月ですね。海開き、山開きが各地であるのではないでしょうか。 最近は、海へも山へもあまり行かなくなりましたが、一昨年、昨年に比べて、今年は少し身体の調子もよさそうなので、どこかに出かけてみたい気分です。あまり遠く…