2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東京では、桜が満開に近いというニュースがあったりしますが、こちらでは、まだ3分から5分咲きというところでしょうか。今日は、珍しく冷たい雨が降っていたりします。 と言っても「花七日」という言葉があるように、一週間もすれば散ってしまうかも知れま…

◆ミカエル・コンスタンティヌス・プセッロス◆

◆ミカエル・コンスタンティヌス・プセッロス◆ 今回は、数学史でミカエル・コンスタンティヌス・プセッロス(Michael Constantine Psellus) (1018-c.1078) が出てきましたので、今日は、そのプセッロスを取り上げてみましょう。生没年が、本文と少しずれていま…

◆ミカエル・コンスタンティヌス・プセッロス◆

◆ミカエル・コンスタンティヌス・プセッロス◆ ゲルベルトの数学の弟子で最も優れた人は、パリのベルネリヌス(Bernerinus of Paris)でした。彼はゲルベルトの計算法を説明した算術を書いていますが、彼の生涯についてそれ以上のことは知られていません。 11…

◆トレチェント(14世紀)マドリガーレ◆

◆トレチェント(14世紀)マドリガーレ◆ イタリアの世俗ポリフォニーを含む最も初期の資料は、ヴァチカン写本(Vatican codex), Rossi 215,で、恐らく、1330年頃のパドヴァの曲集が収められているのでしょうが、29の作曲者不詳の曲を含み、その一つがすで…

毎月30日発行の MUSICA MUNDANAですが、2月は月末に発行することにしているのですが、うっかり3月になってしまいました。今年はうるう年で、1日余裕があると思ったのがいけなかったのかもしれませんね。バックナンバーを見てみますと、2005年も3月…

◆パドヴァのマルケットゥス◆

◆パドヴァのマルケットゥス◆ 今回は、音楽史ではパドヴァのマルケットゥス、数学史ではゲルベルト(後のシルベステル2世)という興味ある人物が登場していますが、ここで、パドヴァのマルケットゥスについて、少し詳しく見ていくことにします。 パドヴァの…

 ◆ゲルベルト(ジェルベール)◆

◆ゲルベルト(ジェルベール)◆ とは言っても、この時代は、まだ中世の前の世紀の精神によって支配されていました。「信仰が知性を打ち負かす」また「権威は研究の敵となった」「学者たちは教師に退化した」「学問は錬金術と占星術の泥沼の中に自らを失い、忠…

◆初期イタリアのポリフォニー◆

◆初期イタリアのポリフォニー◆ 全般にフランスのアルス・ノヴァ、特にマショーの影響がいつどのようにイタリアのポリフォニーに及んだのかということは、「謎めいた問題であるが、全く推測によらなければならないというものでもない。」といいます。14世紀…