2004-01-01から1年間の記事一覧

2004年もあと残すところ2日となりました。 昔から申年は災害が多いと言われているようですが、今年は本当に自然災害に悩まされた年でした。 日曜日スマトラ島沖で起きた地震は、これまでにない災害になっているようです。インドネシアでは、これまで知られ…

◆クリスマス◆

◆クリスマス◆ 今回は、「舞波羅の戯言」に書いているお話から。 12月25日は言わずと知れた「クリスマス」ですが、この「クリスマス」という言葉の意味はご存じですか。 「CATHOLIC ENCYCLOPEDIA」によりますと、 「「クリスマス」と言う言葉は、後期古英…

◆ローマ時代◆

◆ローマ時代◆ この頃、数学の歴史に何らかの興味を示した人たちの中で、最も有名なのはゲミノスです。紀元5世紀のプロクロスは、私たちにこう語っています。「彼は、スパイラル(渦線)、コンコイド、シッソイド疾走線を扱った幾何学を書いた。その著作のう…

◆「グレゴリオ聖歌」と「古ローマ聖歌」◆

◆「グレゴリオ聖歌」と「古ローマ聖歌」◆ さて、これまでの話をまとめてみますと、イギリスではビードが、本来ガリアやケルトの典礼の起源であるものを、グレゴリウス1世から学んだものであると主張し、フランクのカロリング朝でも、その聖務日課書の起源は…

11月は穏やかな日が続いたような気がしますが、皆さんのところは如何でしたか。 音楽史では、特に私が興味を持っている「グレゴリオ聖歌」と「古ローマ聖歌」の核心部分に入ってきました。分かりにくい内容かも知れませんが、基本的には、「グレゴリオ聖歌…

◆小春日和◆

◆小春日和◆ 今日で11月も終わりですが、11月は穏やかな天気が続いたような気がします。小春日和の日も多かったのでは。それで、今日は小春日和について少し。 小春日和というのは「初冬のいかにも小春らしい穏やかで暖かい日和。」とのことです。まあ、…

◆ローマの数学◆

◆ローマの数学◆ その後の数世紀は、ローマの軍事力が増大し、その結果、知的理念が抑圧された時代でした。美術、哲学、科学、政治学、倫理学、そして数学は、すべて地に沈んでしまいます。ただ、文学だけは進歩を遂げます。ベルギリウスはホメロスを模範とし…

◆メッスのアマラル◆

◆メッスのアマラル◆ カロリング朝のローマ化推進者たちが、イギリスのビード同様に、グレゴリオ大教皇の権威をどのように持ち出そうとしているかを見るのはそう難しいことではありません。 例えば、シャルルマーニュの友人であり忠告者であったアルクィンの…

台風の話ばかりなのですが、10月も台風が2度も日本に上陸しました。特に23号は、こちらでも多くの被害(浸水など)がでました。 と思えば、新潟では今度は地震。しかも余震が続く状態。豪雪地帯だけに、雪が降り始めるとさらに大変になりそうな気がしたり…

◆気候変動と地球温暖化◆

◆気候変動と地球温暖化◆ World Weather - Weather News from WN Network というサイトで、こんな記事(Kyoto, more on global warming)を見つけましたので、訳してみました。 「戦争以上に惨禍をもたらすものがある。それは、環境論者によれば、地球温暖化で…

◆天文学者の貢献◆

◆天文学者の貢献◆ 交通が、広くより自由に行われるようになるにつれて、ギリシアの地域で、エジプトやカルデアの神官天文学者の偉業が次第に多くの注意を引きつけるようになりました。BC2世紀は、星の研究の発展で注目に値する時代です。この世紀、二人の…

◆フランク王下の教会音楽◆

◆フランク王下の教会音楽◆ この時までに、典礼史、つまり音楽史の流れに決定的な影響を及ぼすことになるある政治的事件が起こっていました。 ロンバルド族からローマ教皇を救う過程の中で、フランク王小ピピン(741-68)が、使節の一人として、メッスの司教ク…

訂正[MUSICA MUNDANA 44]

実はですね、「MUSICA MUNDANA 44」のメール版で、リンクのURLが間違っていたので訂正しておきます。 [随想]の「地球温暖化」に関するページのリンクですが、 地球温暖化の防止にはまず正確な予測から - 最新シミュレーション成果が公開の正しい URLは、 htt…

随想のところにも書きましたが、また台風が上陸しましたね。愛媛県や三重県では大変な被害がでているようです。16号や18号のときは風に驚かされました。そして、今回はまた豪雨。 本当にどうなっているのという気持ちですね。

◆地球温暖化◆

◆地球温暖化◆ 昨夜は台風21号が日本を縦断していきました。今年は本当に台風がよく来ますね。すでに台風の日本への上陸数は8個と記録を更新しています。ほとんどの人はもうたくさんという思いではないでしょうか。当然私もそうですが。 アメリカでもフロ…

◆アポロニウス以後◆

◆アポロニウス以後◆ アポロニウスの死後およそ2世紀の間、数学に関して偉大な著述家は現れませんでした。ギリシア文明は衰退していったのです。戦争がその晩鐘を響かせながら。算術はエラトステネスのわずかな試みの後、しばらくの間昏睡状態に陥ったように…

◆グレゴリウス(1世)大教皇◆

◆グレゴリウス(1世)大教皇◆ 前回、ローマでの典礼の使用のために、いろいろと聖歌集が制定されたというような話をしましたが、ガリア、ケルト、西ゴート、スペイン(ムーア人が8世紀初めに征服をしてからは「モサラベ」として知られる)そしてミラノでは、…

台風16号が接近中ですね。(このマガジンが届く頃はどうでしょう。どこかに上陸しているかも) 先月の [MUSICA MUNDANA 42号] の時は10号でしたが、あの時は台風が通過した後、四国では 1500ミリを超える雨が降って山間部ではかなりな被害が出ました。そ…

◆日本語で探せる世界のソフトウェア◆

◆日本語で探せる世界のソフトウェア◆ (今回はちょっと手抜きで、ある Blogに書いた記事の転載です。) ずいぶん前に、広告メールが届いていたのですが、別に気にも留めていなかったのですが、今日なぜかそれについて書いてみたくなったので書いてみます。 …

◆ペルガのアポロニウス◆

◆ペルガのアポロニウス◆ さて今回はペルガのアポロニウスについてです。 ペルガのアポロニウスは、円錐曲線に関する著作で「偉大な幾何学者」として知られていました。アレクサンドリアで教育を受け、プトレマイオス4世(BC222-205年統治)の下で没しています…

◆聖歌集の制定◆

◆聖歌集の制定◆ 聖歌と詩編は、教会の日々の聖務の最も初期からとりわけ重要でした。尼僧エゲリアは、エルサレムでの聖務儀式 - 朝課、六時課、九時課、晩課 - や降誕祭、公現祭、復活祭などの儀式について語っています。これらの儀式には「その日に相応しい…

台風10号が接近中ですね。 西に向かって進んでいるという不思議な台風ですが、今後どういう動きをしてどんな影響があるのでしょう。予想進路では四国九州に向かっているようですが。 海や山ではもうすでに影響が出ているかも知れません、ご注意のほど。

◆アルキメデスの死◆

◆アルキメデスの死◆ 初等数学史でアルキメデスの死について書きましたが、プルタルコスが著書に書いている証言をここで紹介しておきます。彼は三つの話(証言)を載せています。 第一のエピソード アルキメデスは、その運命の時、ある図形の問題を熱心に解いて…

◆アルキメデス(その3)◆

◆アルキメデス(その3)◆ すでにアルキメデスの著作を編集していたハイベルク教授は、1906年にコンスタンチノープルで機械学に由来するある幾何学的解法についての写本を発見しました。その中では、アルキメデスが機械学の原理に幾何学の真実が由来している…

◆4世紀後半の教父たち◆

◆4世紀後半の教父たち◆ 4世紀後半の教父たち、聖ヒエロニムス(330-420)、聖アウグスティヌス(354-430)、聖アンブロシウス(340-97)、聖ヨハネス・クリソストムス(345-407)の著作では、音楽に対する考えは、それまでの人たちと本質的な違いは何も示していま…

今日で6月も終わりです。ということは、2004年も半分終わった事になりますね。時間の経つのは速いものです。 このところ田んぼでアキアカネが飛び交っているのが見られます。この時期はオレンジ色ですが、夏の暑い間山へ行き、秋になって山から下りてくるよ…

◆World Weather - Weather News from WN Net◆

◆World Weather - Weather News from WN Net◆ 数日前に見つけたものですが、World Weather - Weather News from WN Networkというサイトを見つけました。 そこに Weather bureau issues typhoon warning というのがありましたのでちょっと読んでみます。 「…

◆アルキメデス(その2)◆

◆アルキメデス(その2)◆ アルキメデスは、他にも高度な級数を体系的に扱った最初の例がありますし、円錐曲線の交叉によって x^3 - ax^2 + cb^2 = 0 のような三次方程式を解くことができました。また、放物線の求積や、円の測定においては 3+(1/7) <π>< 3+(…

◆東方教会の音楽◆

◆東方教会の音楽◆ 一方、東方教会の歴史的役割は異なっていました。理由は検証されなければなりませんが、音楽は静的になりヨーロッパの偉大な音楽の開花には何の役割も果たさず、不毛ではないにしても間接的なものに過ぎず、ヨーロッパに匹敵しうる東方教会…

今日は、九州・中国・四国地方で梅雨入りだそうです。私のところでは、まだ雨が降り出してもいないのですが、それはそれとして5月中に梅雨入りするのは極めて稀なのではないかと思ったりしています。調べていないので正確なことは分かりませんが。それはと…