◆数の数え方(その3)◆


◆数の数え方(その3)◆
 
 数を数えるのに片手を使うようになると、両手を使うというのはすぐに思いつくことでしょう。実際に、6進法から9進法までは、ほとんど痕跡は残っていません。(ないわけではありませんが)両手の指を使って10進法を作り、更に、手足の指を使って20進法を生み出したのは自然なことのように思われます。
 
 その中で、10進法が広く採用された理由は、数字を書くときに少しの数字で事足りたということがあげられます。それだけを考えると、8進法でも12進法でもいいのですが、やはり、手の指が10本であったというのが、一番重要な理由でしょう。人間の両手の指が12本だったとしたら、恐らく人類は12進法を用いていたことでしょう。
 
 12進法について言えば、世界の様々な地域で、先史時代好まれていたと信ずる理由があります。主として、度量衡の関係です。12進法は、一年の月期(lunation)の数で決められたと考えることもできますが、疑いないことは、2,3,4,6といった数で割り切れ、単位分数を扱いやすい数字であったからでしょう。
 
 いずれにしても、12進法は、数の性質について、かなりの知識が蓄積されてから用いられたものと思われます。
 
 16進法は、コンピュータで用いられていますが、人類の歴史的には用いられたことはあまりなさそうです。数えるのが大変ですし、書くのも大変でしょう。コンピュータは、基本的に2進法ですから、8進法とか16進法は扱いやすいのでしょうが、こんなところが機械と人間の違うところでしょうか。
 
 イギリスでは、30年ほど前まで、1ポンド=20シリング、1シリング=12ペンスでしたね。英語を覚えるのに苦労した人もいるでしょう。今は10進法になって、幾分楽になりましたが。重さは、今、1パウンド=16オンスでしたかしら。