◆メソポタミア(その2)◆


 ◆メソポタミア(その2)◆
 
 初期バビロニアとして一般に知られる時代は、およそBC3100年からBC2100年頃まで続きます。その最初の偉大な統治者はサルゴンで、BC2750年ごろに繁栄をきわめます。この時代、日蝕があったという記録が残っています。また、占星術の初めての大論文が編纂され、そのオリジナルの断片を、私たちは持っています。
 
 ハムラビ王の時代(BC2100年頃)には、私たちが知る限り、世界で最初の大法典が編纂され暦が改革されています。また、最古の学校舎の遺跡が発見され、その中に多くの粘土板が含まれていました。それには、生徒たちの授業の内容が記され、当時の算術の内容も知ることができます。
 
 アッシリア帝国バビロニアを征服した後、カルディと呼ばれる砂漠の民が勢力を増し、BC606年、遂にアッシリアを征服しカルデア帝国を築きます。この帝国は、BC539年までしか続かなかったのですが、科学の分野で大きな発展を遂げます。特に、占星術は大いに発展し、赤道が360度に分割され、十二宮が明確な形をとるようになったのは、この時代のことでした。