◆ライプニッツ◆
◆ライプニッツ◆
是故易有太極。是生両儀。両儀生四象。四象生八卦。八卦定吉凶。吉凶生大業。
「この故に易に太極あり。これ両儀を生ず。両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず。」
これは、「周易繋辞上伝」の一節です。前回、初等数学史で説明した部分になるのですが、実は、「両儀」が「両易」になっていました。間違いですので、お詫びいたします。
八卦をヒントに現代的な二進法を考案したのはライプニッツだそうですが、こうした話を聞くと面白いと思うのは私だけではなさそうですね。
ところで、ライプニッツといえば、学生時代を思い出します。学生時代、私が一番影響を受けたと思っている日本人というのは、実は、波多野精一と下村寅太郎なんですが、その下村寅太郎という人は、ライプニッツについて書いておられました。実際に教えて頂いたことはないのですが、何度かとある文化会館でお目にかかったことはあります。その印象は非常に私には思い出深いものです。
後に、大学院で論文を書くときには、下村寅太郎先生の御著書を参考にさせて頂きました。ライプニッツに関するものではなく、「アッシジの聖フランシス」でしたが。