◆「幾何学原論」◆


 ◆「幾何学原論」◆
 
 「幾何学原論」の様々な書の内容は、次のようなものです。
 I. 合同式、平行線、ピュタゴラスの定理
 II. 当時は幾何学的に扱われた恒等式
 III. 円
 IV. 円に内接及び外接する多角形
 V. 幾何学的に扱われた比、一部分数代数方程式の幾何学的解法
 VI. 多角形の相似
 VII-IX. 幾何学的に扱われた算術(古代の数の理論)
 X. 通約不能の数量
 XI-XIII. 立体幾何学
 
 私たちは、この書の中に、定義、公理、公準、命題が体系的に配置された現存する最古の証拠を持っていることになります。
 
 ユークリッド(エウクレイデス)の「幾何学原論」において、初等幾何学は完成されます。その当然の帰結として、その後の数学の発展は、何らかの高度な幾何学、あるいは測量術以外の分野の方向にあるに違いないという感情を引き起こしたことでしょう。そして、実際に、数学はその二つの方向に発展していきます。初めはほとんど進展はなく、やがて別の天才が現れると急速に発展して。