◆アポロニウス以後◆


 ◆アポロニウス以後◆

 アポロニウスの死後およそ2世紀の間、数学に関して偉大な著述家は現れませんでした。ギリシア文明は衰退していったのです。戦争がその晩鐘を響かせながら。算術はエラトステネスのわずかな試みの後、しばらくの間昏睡状態に陥ったように、初等幾何学はエウクレイデス(ユークリッド)とアポロニウスと共に死んだかのように思われました。

 この時期、高次平面曲線の幾何学の誕生を示唆するようなものがいくつか見られます。ペレセウスは、ドーナツ型の立体の断面について書いています。ニコメデスはコンコイドと呼ばれる曲線を発見しました。また、ディオクレスはシッソイド疾走線を発見しています。

 しかし、ギリシア文明には、それらを発展させ完成させる力はもはやありませんでした。はるか北方に住んでいた新しい言語を話す別の人々が、新しい記号と方法で、その理論に光を当てるまで何世紀もの時間が必要であったのです。