◆小春日和◆


 ◆小春日和◆

 今日で11月も終わりですが、11月は穏やかな天気が続いたような気がします。小春日和の日も多かったのでは。それで、今日は小春日和について少し。

 小春日和というのは「初冬のいかにも小春らしい穏やかで暖かい日和。」とのことです。まあ、そんなものかなと思うのですが、じゃあ「小春」って何?、と問われると少しとまどってしまうかも知れません。

 で、調べてみると、「初冬の、穏やかで暖かい春に似た日和が続くころ。また、陰暦一〇月の異称。」と出ています。立冬もとうに過ぎましたし、陰暦(旧暦)では、今日は10月19日。今頃の暖かい日が続く毎日は、まさに小春であるわけです。

 英語で小春日和のことを Indian semmerというのはご存じの事だと思いますが、St. Luke's summerとか St. Martin's summerというのがあるのはご存じでしょうか。「リーダーズ英和辞典」では、それぞれ「(英国の)聖ルカびより(10月18日前後の好天気)」「(英国)の小春日和(晩秋特に11月の St. Martin's Dayのころの好天気)」と書いてあります。

 ネット辞書で調べてみますと,

 "St. Luke's summer" means "In English folklore, a period of fine, calm weather, similar to Indian summer, occurring in October."
 "St. Martin's summer" is "In English folklore, a period of fine, calm weather, similar to an Indian summer, occurring in November."

 となっています。

 St. Luke's summerは10月の暖かい日和。St. Martin's summerは11月の暖かい日和ということですね。そう考えると、イギリスで「小春日和」に相当するのは「リーダーズ英和辞典」に書かれているように「St. Martin's summer」になるわけでしょうか。

 ただ、イギリスと日本では11月の気温が異なっているかも知れませんので、暖かさから言うと St. Luke's summerの可能性もあるような気が私なんかはしてしまうわけではありますが。

 因みに「Indian semmer」というのはアメリカ・カナダで用いられるそうです。考えてみれば、それはそうでしょうね。Indianですから。

 それから、今日、「御講凪」という言葉を知りました。「ホトトギス新歳時記」によりますと、報恩講の行われる(東本願寺11月21日から28日、西本願寺1月9日から16日)頃の穏やかな日和を御講凪というのだそうです。

 お東さんの報恩講の頃の「御講凪」は、小春日和のこともあるわけですね。