◆13世紀◆


 ◆13世紀◆

 12世紀終わりまでに、ペロティヌスは、旋律線の短いモチーフの重要性や共通のモチーフ、声部間の旋律線の交代による上声部の相互関係の可能性を感じ取っていました。13世紀を通じて、これらの技法はしばしば採用されました。モテットのテノールは決してそれには加わりませんでしたが。

 実のところ、13世紀後半にかけてモテット自体は単旋律聖歌のテノールにあまり依存しなくなっていました。音楽的に一層重要なのは、トリプルムの発展でした。きわめて初期の段階から、それらはモテトゥスより生き生きとした傾向がありましたし、世俗のテキストの使用が増大するにつれて、この傾向は装飾や舞踏のような、つまり不規則なリズムの--フランス語の性質のため--短い音価を伴って強まりました。というのは、ノートル・ダム、コンユンクトゥラ(conjuncturae)のこれらのダイアモンド形のプンクトゥムセミブレヴィス、決して必ずしも半分というわけではないのですが、ブレヴィスの分割として用いられたからです。3つかそれ以上のセミブレヴィスが、普通は、初めコンユンクトゥラのような下降音階のように用いられ、1ブレヴィスの音価を持っていました。

 13世紀が経過する中で、6つの旋法には次第に多くの自由が与えられ、その間の違いがほとんどあるいは全くなくなるまでになり、現代の3拍子(triple rhythm)である一般的なモドゥス・ペルフェクトゥス(modus perfectus)に融合してしまい、リズムは自由になりました。より小さな音価の導入は、また速度を遅くする必要があり、こうして拍子の単位はもはや3つのテンプス(ブレヴィス)からなるペルフェクチオでなく、ブレヴィスそのものになりました。モドゥス・ペルフェクトゥスのロンガ・ペルフェクタは、3つのブレヴィスと等しい音価となります。

しかし、それはまだ全く同じように記譜され、ペルフェクチオの中の後のあるいは前のブレヴィス(あるいは二つのセミブレヴィス)によって「不完全にされた」と見なされました。これから、二つだけのブレヴィスに等しいロンガ・インペルフェクタ(longae imperfecta)が普通であるモードゥスへと導かれます。音楽は、時に、モードゥス・インペルフェクトゥス(modus imperfectus)、今日の2拍子(duple time)で理解され始めたのです。