◆エジプト(その2)◆


◆エジプト(その2)◆
 
 第二王朝の終わり頃、BC3000年が近づくにつれて、私たちは、実用的な技術が急速に発展していくのを発見します。この時期、写本のような、直接的な情報の得られるものはありませんが、技術が達成されていく面白い技術をいくつか認めることができます。
 
 BC3000年以前には、石を切り取る石工の姿はほとんど見いだされませんが、BC2900年直後には、ギザのピラミッドが建造されます。この加速度的な技術の進歩は、驚異的でしょう。
 
 エジプトの技術者たちは、地表面の起伏上に直線を引くこと、あるいはナイル川の湾曲に沿って水平面を描くことを早くから知っていました。あらゆる緯度のナイル川の水準を記録しようとする努力の中で、エジプトの技術者たちは、大ピラミッドで出会ったより、遙かに過酷で困難な測量上の問題に直面します。
 
 ナイル川の水位計(nilometer)を作る研究の中で、ゼロ・ポイントは、すべて、一つの水平面上にあるという事実を明らかにしています。この水平面は、南から北へと水面が傾斜しているように傾斜しています。ファラオの技術者たちは、海から最初の大滝までのおよそ700マイルの間、川の無数の湾曲に沿って、同じ傾斜水平面上に線を引くことができたのです。