◆ギリシア--アリスタイオス◆


ギリシア--アリスタイオス◆
 
 4世紀の数学者パップスによってギリシアの三大幾何学者としてアリスタイオス、ユークリッド、アポロニオスの名が挙げられています。アリスタイオスというのは聞き慣れない名前ですが、パップスは、分析的な幾何学の分野で優れていて、立体の軌跡について5巻の書物を書いたと言っています。
 
 5つの正多面体についても書いていて、ユークリッドの第13巻は、彼によるところも多かったのではないかと推測されています。彼は、明らかに BC4世紀の学者の一人で、プラトンに息を吹きかけられユークリッドとアポロニウスの著作を可能にするのに貢献したと考えられています。
 
 さて、ギリシア数学の勃興、タレスピュタゴラス、そしてプラトンのような指導者の下での著しい発展、またその独特の特徴は、ユークリッドの時代から17世紀初め、キリスト教宣教団によって新しい知的絆が確立されるまで、東洋と西洋の数学は別のものと考える方が好ましく思えるほど異なっていました。
 
 BC1000年から BC300年までは、東洋ではほとんど何も新しいものは達成されませんでした。多くの共通点はあります。特に、数学の天文学への応用という点では。しかし、論理的幾何学の発展は、ヨーロッパ特有のものであり、アジアの人々を惹きつけたのは、それほど厳密ではないいくらか詩的な数学の局面でした。
 
 クィンティリアヌス(36-96年頃)は、こう述べています。「古くから、アッティカとアジアの著述家の間には、よく知られた違いがあった。前者(アッティカ)の著述家は簡潔で力強く、後者は大げさで空虚である。」