◆アルキメデス(その2)◆


 ◆アルキメデス(その2)◆

 アルキメデスは、他にも高度な級数を体系的に扱った最初の例がありますし、円錐曲線の交叉によって x^3 - ax^2 + cb^2 = 0 のような三次方程式を解くことができました。また、放物線の求積や、円の測定においては 3+(1/7) <π>< 3+(10/71) であることを示しています。

 測量に関する著作には、メナエクモスによってすでに知られていた円柱と円すいとに関する規則が含まれています。また、楕円と回転体の放物線の研究もしています。さらに、円と円柱・円すいの計量に関する論文では、メナエクモスやその他の人々によって発展させられていた「埋め尽くし法」が役立てられています。

 比重と平面・立体の重心の研究では、アルキメデスはパイオニアでした。流体静力学の研究では、ギリシア時代彼に並ぶ者はいませんでした。また、友人のコノンが先駆けた螺旋形の研究でも知られています。

 全般に、アルキメデスは全歴史上、最も偉大な数学者・物理学者の一人として際立った存在なのです。