2004-01-01から1年間の記事一覧

◆スパイウェア◆

◆スパイウェア◆ 最近スパイウェアという言葉をよく聞くようになったと思うのですが、皆さんはスパイウェアをご存じですか。 マシンに潜む“害虫”ソフト、急繁殖 スパイウェアの被害、急速に拡大 こんな記事を読みますと、何となく不安になったりするのではな…

◆アルキメデス◆

◆アルキメデス◆ さて今回からアルキメデスです。アルキメデスはエラトステネスの友人でした。プルタルコスの証言を信じるなら、ヒエロ王と類縁関係にありました。ライプニッツは、彼の天才ぶりを賞賛して次のように語っています。「彼の著作とアポロニウスの…

◆キリスト教公認◆

◆キリスト教公認◆ キリスト教公認は、新たな文化の中心がビザンティウムに確立された時と一致していました。それ以前からヘレニズム・ローマ文明の範囲は狭められていましたが。例えば、ペルシアでは2世紀後半に反乱が起こり、226年以降はササン朝ペルシア…

昨日からゴールデンウィークが始まりましたね。いろいろと予定のある人も多いのでしょう。 残念ながら、私はどこにも行く予定はなく、いいところ野良仕事ですが、まあ、気候がよければそれもいいもんだぐらいに思っています。このところ身体を動かすことが少…

◆Blosxom 2.0◆

◆Blosxom 2.0◆ このところ Blogの話ばかりなのですが、今回も。 実は、雑誌「Internet Magazine」5月号に Blogツールの特集が組まれていて、インストール型のBlogツール、Movable Type 3.0、Nucleus 2.5、Blosxom 2.0、tDiary 1.5+BlogKitのインストール方…

◆エラトステネス◆

◆エラトステネス◆ エラトステネスは、エウクレイデス(ユークリッド)の数年後に生きていました。そしてアレクサンドリアで最も偉大な学者の一人でした。彼の崇拝者たちは、彼のことを誇張して「第二のプラトン」と呼んでいます。あだ名は「ベータ」でしたが…

◆初期キリスト教賛歌◆

◆初期キリスト教賛歌◆ 初期キリスト教では、詩編はユダヤ教の詩編の音楽を忠実に真似ていたことはほとんど間違いありませんし、ずっと後になってもユダヤ教とキリスト教との詩編の旋法の間には著しい類似点がありました。 キリスト教の賛歌が、独自の道を歩…

お彼岸の中日頃は真冬の寒さが戻ってきていましたが、昨日からは、今度は5月を思わせるような陽気ですが、いかがお過ごしですか。 余りの気温の変化についていけない人もいるかも知れませんが、まあ、暖かくなればそれなりに元気になるのではないでしょうか…

◆RSS Reader(RSS Aggregator)◆

◆RSS Reader(RSS Aggregator)◆ 昨年末以来まだ Blogに結構はまった状態が続いていて、いろいろな Blog Hosting Service を試してきたのですが、一応 htmlやCSSの編集、trackbackや ping サーバへの送信など、だいぶ Blogの機能にも慣れてきましたので、今度…

◆アリスタルコス◆

◆アリスタルコス◆ 今回は、エウクレイデス(ユークリッド)と同時代であろうと思われるマイナーな著述家についてお話します。 先ずは、サモスのコノンという人がいます。彼は、アルキメデスがその特性を詳細に説明した螺旋形を発見したのではないかというこ…

◆最も初期の時代のキリスト教音楽◆

◆最も初期の時代のキリスト教音楽◆ これまでお話をしてきた時代、キリスト教は巧妙にヘレニズム・ローマ社会に浸透していきました。初めはユダヤ教の一派として、やがてユダヤ教徒は袂を分かち、独自の発展をし迫害を受けながらも、325年には、ついにはキリ…

初期キリスト教会の音楽(その1)

イエスとその弟子の時代 新約聖書に書かれている内容から推測するほかないのですが、この時代、はじめはまだキリスト者と呼ばれることもないユダヤの一宗派であったことは間違いないことでしょう。すなわち、ユダヤの礼拝に準じたものであっただろうというこ…

プロローグ--聖書における音楽

ここでは、旧約聖書に出てくる楽器の名前に注目しましょう。 キンノール--ギリシアのキタラ、リラと同種類の楽器であったことは確実視されている。 ウガブ--葦笛であったとも縦型のフルートであったともいわれるが、今一つ決め手がない。管楽器であったこと…

キリスト教音楽史

この Blog、メルマガ[MUSICA MUNDANA]Doblog版として作ったのですが、月一回の更新では Weblogでも何でもないような気がして、新たに「キリスト教音楽史」学習記でも書いてみようかと思ったのですが。 まあ、こちらもそう頻繁には更新できそうにもありません…

今年は閏年で2月が29日まであって、この[MUSICA MUNDANA]も29日発行ということになりました。 実は、今日になってやっと記事を書いたので、28日しかなかったなら、発行は3月1日になってしまうところでした。結構、この一日は貴重ですね。でも、まあ…

◆Weblog Hosting Site◆

◆Weblog Hosting Site◆ 前回、Weblogに凝っているという話をしましたが、今回もその続きを。 話を聞いて始めようとしたのだけれど、やっぱりどうも分からないという人がおられました。昨年からパソコンを始めたばかりの60代の人ですから、まだ慣れていない…

◆「幾何学原論」◆

◆「幾何学原論」◆ 「幾何学原論」の様々な書の内容は、次のようなものです。 I. 合同式、平行線、ピュタゴラスの定理 II. 当時は幾何学的に扱われた恒等式 III. 円 IV. 円に内接及び外接する多角形 V. 幾何学的に扱われた比、一部分数代数方程式の幾何学的解…

◆アレクサンドリアの理論家◆

◆アレクサンドリアの理論家◆ 大雑把な言い方をすれば、この時代、ラテン語の資料はいつどのように音楽が使用されたかを、ギリシア語の資料は音楽のことを哲学者たちがどう考えていたかを教えてくれます。ローマの人々は実際的(現実的)でしたが、アレクサン…

バックナンバー完了

毎日一号づつ入れてきた[MUSICA MUNDANA]のバックナンバーもこれですべて入力し完了です。 これからは、最新号をアップしていくことになりますが、毎月一回程度の更新になります。 関心のある方はあまり多くはないかも知れませんが、これからもよろしくお願…

2004年も、はや一月過ぎました。 今年もあっという間に過ぎ去るのかもしれません。この年になると、時間の過ぎるのは本当に速いものです。それ相応のことをしたかというと疑問なことが多いですが。 ところで、またコンピュータ・ウィルスが広まっていま…

◆Weblog◆

◆Weblog◆ 実は、昨年末から Weblog(Blog)なるものに凝っていました。最初は、Blogツールをプロバイダの無料サーバにインストールしてみようと思ったのですが、新たにWebサーバをレンタルしないとできないかなということで、結局、Free Weblog Hosting サービ…

◆エウクレイデス(ユークリッド)◆

◆エウクレイデス(ユークリッド)◆ さて、アレクサンドリアと結びつけられる偉大な人々の中で、先ず第一にエウクレイデス(ユークリッド)が挙げられます。彼は、世界がこれまで知っている中で、最も成功を収めた教科書の著者で、その幾何学の書は、1482年以…

◆ローマ--帝政下の音楽(その2)◆

◆ローマ--帝政下の音楽(その2)◆ ローマの厳しいモラリストの目に映ったもう一つの退廃の兆候は、アレクサンドリアからもたらされた巨大な演奏会の祭儀でした。セネカは、演奏会には劇場の見せ物以上に多くの歌い手がいて、通路が歌い手たちで溢れかえって…

2003年も、今日を含めてあと残り二日となりました。 一年を振り返ってみてどうでしたか。私は、最近は、今年の出来事を結構忘れていることが多いのですよ。言われると「あっ、そうそう。」と思い出すのですけれど。 Blasterや Sobigのウィルス騒ぎは、結構皆…

◆とある数学問題◆

◆とある数学問題◆ 最近、面白いメールを頂きましたので、紹介します。 「矢野健太郎さんの「数学物語」という角川ソフィア文庫(平成7年第51刷)に出ている話です。 p.18. 「たとえば、六と八を掛けよ、という問題が出されたとしましょう。みなさんなら九九を…

◆アレクサンドリア学派◆

◆アレクサンドリア学派◆ さて、古代最大の数学の中心地は、クロトナでもアテネでもなく、アレクサンドリアでした。そこは、ナイルデルタの古代都市ラコティス(Rhacotis)のあったところで、アレクサンドロス大王が自らの名を冠するに相応しい価値ある都市を建…

◆ローマ--帝政下の音楽◆

◆ローマ--帝政下の音楽◆ この時代の記譜された音楽の中で、最も重要なものは「セイキロスの碑文」(恐らく紀元1世紀、古代リディアのトラレス(Tralles)のアイディン(Aidin)出土)「コントラポリノポリス(Contrapollinopolis)・パピルス」(2世紀半ば、テバ…

九州では、大雨の降った地域もあったようですね。こちらも、雨でした。今は、止んでいるようですが。 フリーのソフトを見つけたので、ふと思い立って、Bachの Four-part Choralesで midiファイルを作ってみました。思ったより簡単にできてしまいましたので、…

◆アクィンクム博物館◆

◆アクィンクム博物館◆ 音楽史で、最古のオルガンの遺物のあるアクィンクム博物館のあるアクィンクム(Aquincum)について補足しておきます。 「この都市は、紀元1世紀、当時パンノニアと呼ばれていた地域、今日ではトランスダニュビア(ダニューブ(ドナウ)…

◆東洋(BC1000-BC300)(その2)◆

◆東洋(BC1000-BC300)(その2)◆ 西アジアでは、この時代の少し前に、アラム人がパレスチナのヘブライ人の領土の北を支配し繁栄していました。彼らは商業に関心があったことが知られていています。BC1000年までには、彼らはアルファベットの文字体系を発達さ…