2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

◆中国(その2)◆

◆中国(その2)◆ 前回、八卦が二進法のヒントになったと言うことをお話しましたが、その八卦、易経には、八卦は伏羲(キ)の治世、河の堤に現れた竜馬の足跡であったと書かれていますね。他に、易経の中で数学と関連するのは、河図と洛書でしょうか。洛書は…

◆ギリシア--ハープ・リラ◆

◆ギリシア--ハープ・リラ◆ ホメロスの時代のリラであるフォルミンクスという言葉は、ヘシオドス、ピンダロスによっても用いられますが、その後すぐに姿を消してしまいます。しかし、その楽器がなくなったわけではありません。 フォルミンクスは、大きくなり…

桜の開花が全国至る所で観測史上最も早いというニュースが伝えられていますが、満開も同じようにはやいですね。当然、散るのも早いのでしょう。 こちらでは、開花は一日遅れの史上二位だったそうですが、近くの桜はもう満開です。花見といった優雅な気分には…

◆固有名詞の表記◆

◆固有名詞の表記◆ アキレウスは、アキレスではないのですかという疑問を抱いた人がおられるようですので、今回は、固有名詞の表記について少しお話します。 日本では、どういう訳か固有名詞の表記は原音主義(?)ともいうべきものを採用していますね。私も…

◆中国◆

◆中国◆ さて、今回から中国ですが、最近の中国古代の考古学の発見はめざましいものがありますね。ただ、数学史に関連するようなまとまった研究はまだこれからなのではないでしょうか。 伝承によれば、中国最初の皇帝、伏義の時代に広く天文観測がなされたと…

◆ギリシア--ホメロスの音楽(その2)◆

◆ギリシア--ホメロスの音楽(その2)◆ ホメロスに出てくるもう一つの楽器は、サルピンクス、つまりトランペット(ラッパ)です。これは、大音響の喩えとして用いられています。アキレウスの叫び(イーリアス第18歌)は、サルピンクスのようであったし、神…

2月も終わりですね。 数日前に、某寺の地蔵市(おじぞうさん)で苗木を数本買ってきて植えようと思ったのですが、まだ植えていません。 今日は、田んぼの周りの草を集めて焼きました。風もそんなになく、午後から雨が降り出したので、ちょうどよかったです。…

◆リンク集◆

◆リンク集◆ 今回、ホームページのリンク集を更新しました。 昨年来のウィルスメールや先月の迷惑メールのことから、ネットワーク・セキュリティ関連のリンクを増やしました。 一応私の利用法を紹介しておきますと、 コンピュータ緊急対応センター(JPCERT/CC)…

◆エジプト(その4)◆

◆エジプト(その4)◆ BC1500年頃に、世界最古の日時計の遺物が年代づけられます。エジプトのものは、今はベルリン博物館にありますが、エジプト人は、原始的な日時計で時間を刻む優れた体系を発展させていたようです。 この時計では、影は正午まで時間とと…

◆ギリシア--ホメロスの音楽◆

◆ギリシア--ホメロスの音楽◆ さて、今回からギリシアに入ります。 ギリシアの楽器で最も古いものは、アテネのデュビロン近くの墓から出土した幾何学時代(BC8世紀)の花瓶に描かれているものですが、それはミケーネやフェニキアのリラを簡略化したものだ…

いよいよ、2002年の始まりです。 新年早々、送信者詐称メールとでも言うべきものを頂戴して、パスワードを盗用されたのかと一人大騒ぎしていましたが、単なる詐称でよかったです。 おかげで、メールヘッダと迷惑メールについていろいろと勉強させて頂き…

◆ダニエル書第三章◆

◆ダニエル書第三章◆ 「諸国、諸族、諸国語の者よ、あなた方にこう命じられる。角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風琴などのもろもろの楽器の音を聞くときは・・・」 (1955年改訳版) 上の音楽史で引用した「ダニエル書第三章」からの部分の日本語訳です。 こ…

 ◆エジプト(その3)◆

◆エジプト(その3)◆ 大ピラミッドですが、数学、恐らく何らかの数学的神秘主義がその構造を設計するときに重要な役割を果たしたとすべての学者が認めているそうですが、その原理について確実なことはわかっていないようですね。数年前でしたか、北極星と関…

◆ネブカドネザル王のものといわれている管弦楽団◆

◆ネブカドネザル王のものといわれている管弦楽団◆ アッシリア帝国は BC612年に滅ぼされ、およそ70年間カルデアの王たちがバビロンを支配しました。中でも有名なのがネブカドネザル王です。旧約聖書「ダニエル書第三章」に、黄金の像の除幕式で彼の楽団が演…

随想のところにも書きましたが、いよいよ2001年も、あと残りわずかとなりました。 大掃除して、餅つきをして、というような年末に過ごし方をする人は、もう少なくなったかも知れませんが、まったくなくなってしまうのは、少し残念なような気もします。 …

◆2001年回顧◆

◆2001年回顧◆ 2001年、21世紀最初の年も、いよいよ残りわずかになってきました。今年も、実に様々なことがあったように思います。 なんと言っても、9月11日のアメリカでの同時多発テロ事件ほど、衝撃の強かったものはなかったのではないでしょうか…

◆エジプト(その2)◆

◆エジプト(その2)◆ 第二王朝の終わり頃、BC3000年が近づくにつれて、私たちは、実用的な技術が急速に発展していくのを発見します。この時期、写本のような、直接的な情報の得られるものはありませんが、技術が達成されていく面白い技術をいくつか認めるこ…

◆アッシリア(その2)◆

◆アッシリア(その2)◆ アシュルナシルパル2世(BC884-859)の時代、典型的にアッシリア的であるのは、大英博物館にあるニルムード出土の浮き彫りです。二人の男がプレクトラムでハープを演奏し、もう一人が小さな太鼓を演奏しているのが描かれています。 リ…

An English Ladymass

「An English Ladymass」のCDの解説ですが、英語だけでなく日本語訳も入っていましたね。当時、それに気づかず訳したのですが、まあ、比べられると困るなあとは思いながら、以前のまま変更なしにアップしました。 Anonymous 4 のCDは、今でも比較的よく聞き…

特に、変化のない日々を過ごしている感じでしょうか。 気がつけば、11月も終わりになったというふうな。今年は、伯母・叔母が数ヶ月のうちに続けてなくなるということがあって、人生について、具体的には、自らの老後であったり(まだ早い!)するのですが…

◆An English Ladymass◆

◆An English Ladymass◆ 「聖母マリアの奇蹟の物語は、中世後期から数が増えてくる。聖母マリアの御子イエス・キリストにとりなす力は、明らかに無限の力である。人殺し、盗人、あらゆる罪人たちは、自らの罪に相応しい罰から救われようと、聖母マリアの方に…

◆エジプト◆

◆エジプト◆ 文明は、一般に大河に沿って発達してきました。ナイル川は、世界最大ともいえる交易の大動脈であり、その肥沃な谷は、世界最大の庭園の一つでした。エジプトは、地理的に十分に守られた国で、メソポタミアやインド、中国などの地域より外敵に妨げ…

◆衰退期のエジプト・アッシリア◆

◆衰退期のエジプト・アッシリア◆ 第18王朝以後、全般に芸術の停滞期に入ったように思われます。その原因は、政治的なものであったと考えられています。芸術の栄えた平和な繁栄の時代は終わり、王権は弱体化し王国は分裂に次ぐ分裂で、陸や海からの外敵の侵…

ハーバードのグリークラブOBと京都大学グリークラブOBのジョイント・コンサートを聞いてきました。 なかなかよかったです。特に、ハーバード・グリークラブOBは。興味のある方は、ぜひ聞きに行ってください。個人的意見ですが、合同演奏もなかなかいい…

◆船の旅◆

◆船の旅◆ 最近は、めっきり外出をすることが少なくなった。県外はおろか、家から出ることすら億劫に感じられる今日この頃。 そんな私が、久々に、5年ぶりになるが東京へ出かけた。しかも、18時間かけて船で。単に交通費が一番安いと言うのがその理由だが…

◆メソポタミア(その3)◆

◆メソポタミア(その3)◆ バビロニア算術の初期の重要な知識は、ユーフラテス川に面したラルサで、1854年に、イギリスの地質学者 W.K.ロフトゥス(Loftus)によって発見された二つの粘土版に由来します。年代は不確かですが、ハムラビ王の時代(BC2100)の…

◆エジプト:新王朝(その3)◆

◆エジプト:新王朝(その3)◆ エジプトの視覚芸術は、楽器だけでなく演奏についても多くのことを教えてくれています。女性の楽人が非常に多いこと(奴隷の少女や神殿の音楽家たち)や盲人の男の歌い手やハープ奏者がいたことなど。 しかし、その描写は、私…

このところの、新種のコンピュータ・ウィルスの話は、大変なものですね。7月に SirCamが、そしてつい最近9月18日には、Nimdaが発見され、特に Nimdaは、感染ルートが単一でなく、ホームページを見るだけで感染してしまうという、脅威のウィルスですね。 …

◆米国同時多発テロ◆

◆米国同時多発テロ◆ 9月11日の米国同時多発テロの衝撃は大きかったですね。テレビのニュースが始まってすぐ、ニューヨークの世界貿易センターのビルが映し出され、それが燃えているのが何を意味するのか分からない間に、次の旅客機がもうひとつのビルに衝…

◆メソポタミア(その2)◆

◆メソポタミア(その2)◆ 初期バビロニアとして一般に知られる時代は、およそBC3100年からBC2100年頃まで続きます。その最初の偉大な統治者はサルゴンで、BC2750年ごろに繁栄をきわめます。この時代、日蝕があったという記録が残っています。また、占星術の…